世界の深さを知り孤独を嘆く

「趣味でつながろう」なんて考えたことがない - 他人の脳内

「自分の趣味」とは「自分が勝手に興味を持ったことの集合」に過ぎず、それは原則として他人と共有し得ないものである

ならばこそ、共有できたときの喜びはひとしお。


趣味でも技術でもそうなのだが、より深い領域へと潜っていく、あるいは、
より高い世界へ登っていくとすると、次第に似たような位置にいる人は少なくなる。


もし仮に、自分のみが到達できる領域まできたとしよう。
それは、その苦労も感動も、分かち合える相手がいないことを意味する。


世間話というと無難なのは天気の話なのだが、これは誰もが知り、感じることだから。
共通の知識、経験、あるいは感動や苦難といった感情を持つからこそ話ができる。
天気で意気投合、ということはあまりないだろうが、共感するところが多い
話題では非常に楽しい話ができる。人とはそういうものだ。


自分が趣味なり仕事なりでたどり着いた世界を共感できるひとがいるのは幸せだ。
エンジニアなど、そうした意味ではとても孤独な職業である。
自分の成長とともに、他人に共感されることは少なくなっていく。
孤独な世界で巡り合う貴重な出会いだからこそ、また絆も強いものとなる。