プログラマの脳内メーカーの楽しみ方

プログラマってのは似たような脳みそをしているのだろうか。

今日の会話 :

* J 「脳内メーカーとか成分解析とか作ってみたい。面白そう」
* 私「(『近似アルゴリズム』を読みながら)ただのハッシュじゃねぇか」
* J 「ほら、またすぐそういうこと云う……」

この三行が全てを物語っているように感じる。

http://d.hatena.ne.jp/scinfaxi/20080518/1211122944

自分はただのハッシュじゃねぇかと言ってしまう人間。
脳内メーカーが当たるって?そりゃバーナム効果だろう。

んじゃ、脳内メーカーみたいなお遊びを楽しめないのかというと違う。
プログラマはもっと想像の斜め上をいく方法で脳内メーカーを楽しむ。

ああいうのが「単なるハッシュ」,「単なる写像」に見えるというのはすごく共感できるかも.そのプロセス自体は全然「面白くない」.同意同意ですな.

ただ,これは元のエントリに書かれていないので同じかどうか分からないのですが,私は最近,とあるハッシュ関数の使い道が気になって仕方がないんですよ.それこそ「面白そう」で仕方がない.

それは何かというと,サラダボールに山盛りされた人類を色々なハッシュ関数に突っ込んで Hash してみること.死ぬまでに 100 万回ぐらいでいいので.あー O'Reilly から『人類 Hacks』が出るまで死ねないな,みたいな.

ここのところ病状が進んで色々なものがハッシュ値に見えるようになりました.うちの日記にとりあげた記事にしても,

* 「典型的な Java 屋」とかそういう表現,さらにその周辺の議論をみて
o あーハッシュ値が並んでる → ひとこと書いてみるか
* 『ビビリな若者たちよ!! 実名ブログで自分を「見える化」する勇気を!!』へのブックマークコメントや反応を見て
o あーハッシュ値が並んでる → ひとこと書いてみるか
* 『Vistaが「遅い」と感じませんか?』へのブックマークコメントや反応を見て
o あーハッシュ値が並んでる → ひとこと書いてみるか

個人個人はみんな個性溢れる人なはずなのに,こういったフィルタを通して彼らの行動を見てみると,個が消えてパーセントの世界へ.まるで成分解析を見ているかのよう.視点を変えれば私も同じ.彼らのひとりひとりから見れば,私は名も無きひとりとしてどれかの成分の 0.001 % かそこらに絶賛貢献中.

人類はハッシュドビーフの海に溶けて消えた - NyaRuRuが地球にいたころ

どう?

群衆との対話、か。なるほど - プログラマーの脳みそでやった話の延長線のような話題だけども、人類をハッシュ関数に通して分布をみてみたらどうかだって!
これがプログラマ脳内メーカーの楽しみ方。そのまま食べるんじゃなくて出汁にして、もっと美味しいハッシュドビーフにしちまおうぜ!

恣意的に一部の情報に着目して写像を作るような実装のハッシュ関数を用意したとしたらならば、カテゴライズに用いることができる。
いろんなハッシュ関数を用いてカテゴライズしてみたとして、そこからデータマイニングしたとしたら、特定の人間性と特定の人間性を共有する人間が統計的に有意な値ではじきだされるかもしれない。

成功する人の習慣みたいな、所詮ただの経験則か願望だろうみたいな本に、裏付けのあるデータが付随するかもしれない。
自分がさんざん考察した、そして合理性を主張したところで裏付けなんか何もない教育論にすら裏付けが現れるかもしれない。
おまえら才能を言い訳につかったりしているけど努力しないで成功した奴なんていないんだよ!みたいな主張さえも、努力の程度のハッシュ関数と、成功の程度のハッシュ関数を組み合わせると生々しい値を提示できるかもしれない。*1

こんな妄想を繰り広げる方が、脳内メーカーを見て「お前の頭の中は金ばっかだな」とか言ってるよりよほど面白い。だってそんな脳内メーカーの結果で何日話題ひっぱれる?こっちはこれで何年もネタをひっぱって楽しめるんだから。

この前どこかで「私は孤独だ」と書いた気がするけれど、それはここらへんの差に起因するのでしょう。私以外の大多数の人々と、無意識下のレベルで反応が正反対だから、たとえ輪の中心にいたとしても孤独だと思うのだろう。つまり、「面白さ」を滅多に共有することが出来ない*2。中学か高校時代にこのことに気づいていればなぁ……と思う。そうしたら、その「孤独な感覚」を受け入れられたろうに。

http://d.hatena.ne.jp/scinfaxi/20080518/1211122944

ほら。世界の深さを知り孤独を嘆く - プログラマーの脳みそを見てごらんよ。
みんなして同じようなことを言っているw

プログラマハッシュ関数にぶちこんだら、ハッシュが衝突しまくるかもしれないね。

*1:もちろん、これらの経験則が統計的に有意なものではなく、血液型占いと変わらないぐらいのバーナム効果だったという残念な答えがでる可能性もある