メタブログ = システム論 - 技術

ふと思ったのだけど、blogについて述べるblog、つまるところメタブログという奴は、システムのあるべき形を問うわけだから、本来は我々プログラマの領分なのかもしれない。

例えば、家の住み心地なんてのは、その家に住んでいる人間が一番よく知っているわけで、具体的な問題点についてはとくに詳しいわけだ。それでこの作りはよくない、こういう時に問題がある、と不満を述べたくなるのは至極自然なことだと思う。

だけど、建築士を抜きに、そうした素人のああしろ、こうしろを元に家を建てたら、多分住めるモノにはならない。というか、そんなに設計が簡単なら資格なんて必要ない。簡単じゃないからこそ、そして設計ミスが人命にかかわるような事態になるからこそ、厳しく技能を問われるわけだ。

blogの場合は、それが建築士ではなくてプログラマになるだけだ。

blogの使い心地はblogerがよく知っている。そして、一席ぶちたくなるのは自然だ。そもそもblogって持論をぶちまけるような目的の代物なんだから。

ただ、プログラムを知らない人間のシステム論なんてのは、情報工学の基礎が抜けているから粗が多い。居酒屋でビール片手に野球の監督の采配がよくない、俺ならこうするとか言って盛り上がっているおやっさんと変わらない。

んじゃ、プログラマじゃなければシステムについて語るんじゃない!ってことかというとそれは傲慢に過ぎる。アイデアを披露するのはプロじゃなくても構わない。実現可能性や問題点については突っ込まれるだろう覚悟があるならどんどん述べればいいのではないか。

少なくとも、自分のようなシステムを作る側の人間と言うのはこうしたメタブログなどからアイデアを拾っている。こと、使い方についてはユーザは開発者の思いもしない使い方をしたりする。「そんな使い方もあるのか」と感心することが多い。