読まれるblogは読んで何かを得られるblog

単に、それを「読む価値」と言っているわけだ。

誰かがすでに言いつくしているような、そんなことを延々述べているblogは、あまり読もうという気にはならない。劣化コピーのような情報しか出していないならオリジナルを読んだ方がいいからだ*1

だから、独自の体験など、当人だからこそ書けることが書かれているblogは面白い。ここのblogは突っ込んだ技術論はしないことにしているけど*2、ベースとなる知見や体験はプログラマのそれである。

独自に理論を展開するような、論述blogは、まず全体的な整合性があることが第一*3。論述たりうるぐらいには整合性が取れていて、それでいて何か新しい視点なり、「なるほど」と思わせるものが含まれていなければならない。それが面白い論述。

メタブログに対して「うんざり」という感想を持つならば、それは新しさがないからだ。素人が触って気付いて発信するようなネタは、それこそすでに誰かが考えて発信して、叩かれて結論付けられていることがほとんどだ。新しく、「なるほど」と思われる成分が欠乏している!

ブログのシステム論を考えるなら、システムとは何か、そして土台であるプログラムおよびプロトコルを少なからず理解する必要に迫られる。そうした「実現するとしたらどうなるか」「実現したとしたらどうなるか」を考えないのは妄想にすぎない。

いや、ドラえもんの道具のように、そんなリアリティなんか考えない方が夢があってよいのだが、残念ながらそれは実現できない。

*1:オリジナルが難しくて読めないのを読み下してくれるなら、そこには付加価値がある。たんなる無断転載なんてのはなんらの付加価値をも生み出さない。リンク集のようなものはカテゴライズする程度には付加価値があるのかもしれない。これは今ではソーシャルブックマークとなって、より高い付加価値を生み出す。情報の加工貿易のようなもんだ

*2:というか、真面目に技術論を書くのはそれはそれで疲れる。それでいて読む人も限られるんだから…

*3:トンデモ論はまさにトンデモで、論旨とは別の意味で面白いわけだけど、それはちょっと別の話。置いておく。