嫌儲の正体はルサンチマン

全てを貫く「嫌儲」という恐怖 - FreeBSDいちゃらぶ日記嫌儲が再燃している感じ。
ところで、嫌儲への違和感の正体は何かというと、一言で言うならばルサンチマンなのだ。

ルサンチマンってのは哲学用語なので知らない人も多いだろう。よく引き合いに出されるのがキツネとブドウの話。

キツネが、たわわに実ったブドウを見つけた。
取って食べてみようとしても届かない。飛んでも跳ねても届かない。
仕方なくキツネはブドウを諦めた。
「どうせ酸っぱいに違いない」

つまるところ、手に入らなかったから、そんなものはろくなものじゃない!ってことにして自分をごまかした。
そして、それが進化して「ブドウを食べないことがよいことだ、ブドウを食べることはよくないことだ」という価値観に至ったらそれがルサンチマンと呼ばれるわけ。

2chまとめサイトのアファリエイトなどがよく嫌儲では語られるけど、「よし、俺もそれで設けてやる」とまとめサイトを作るのが二匹目のどじょう

ところが、実際にまとめサイト作るのは大変だし、アファリエイトを張るにすら至らない、つまり飛んでも跳ねてもとどかないブドウなわけで、アファリエイトなんてろくなもんじゃない!と自分をごまかすわけ。

そして、「アファリエイトなんて使うのは悪い生き方だ、儲けないことこそ正しい生き方だ!」と価値観を倒錯してルサンチマンが完成する。

嫌儲は、金に手が届かない → 儲かるのはどうせ悪銭だ → 金を稼ぐのは悪いことだ、というルサンチマンなのだ。