衣食足りて心意気を知る

衣食足りて礼節を知る、というけども粋というか、そういう心意気ってのはやはり余裕あればこそだと思うのだ。

いい仕事に対して値切ろうなんて考えちゃいけない。そこは心意気でぽん、と払うものだ。

そういえば禁じ手にして乱用される手 - gallu’s blogシステム開発を値切ってはいけないという話があったけども、そういう下衆な相手に心を尽くしてシステムを作るお人よしはいない。

商品ができていての後払いならば、そして、その相手との商談が一度きりならば、値切りはあるいは利益となるかもしれない。

しかし、変に値切ると次からは渋られるだろうし、ましてやオーダーでモノを作ってもらうのに値切られると、その分を仕事の質で返されることになる。

金に困窮しているからといって目先の1円を追っていると、数字にならない部分でやり返されることになる。

仕事の質は金額というわかりやすい数字で表せない。表せないからこそ、よりよいものが手に入れたければ心意気が大事になる。数字でしかモノを測れない人はそうした数字で表現しにくいところでたくさん損をしているよ。

でも、武士は食わねど高楊枝というぐらいで、心意気を保つのは大変だ。衣食足りてさえも大変だが、衣食が苦しい中で高楊枝でいようというのは並みのことではできない。

でも、そういう人は話していて気持ちいいし、なんとかしてあげたくなるのだ。粋人たるのは難しい。だが、追いかけて追いつけるものなら、その価値がある。