技術を理解することで見えてくるもの

エンジニアの未来サミットでも出ていた話題なんだけど、「技術には興味がない、興味があるのはプロダクトだ」という人は結構いると思う。

ま、技術は技術のままでは役に立たないわけで、役に立つようにプロダクトにしてなんぼなのだから、その考え方はそんなに可笑しい事ではない。

だが、そもそも技術を知らないと発想できないプロダクトというのは多くて、今時のネットのシステムだって、もし自分が19世紀の産業革命時代に生きていたなら構想できるかと言うと無理だろう。こういう技術がある、というのを知った上でこう使えばこんなことができるのではないか?と構想できる。

小飼弾氏がiPhoneを見て加速度センサーが見える、みたいに言っていたけど自分も見える人。そして背後のいろいろな仕組み、システムの骨格を透視するように見透かせて、その上で自分のアイデアをどこに盛り込もうかと考える。

これは、技術があるからできることだと思う。下地としての技術は大事。もっとも、この辺は地味なところだから軽んじられるのもわからなくはない。

見えないものを理解しろって言っても見えないんだから軽視しちゃうのは人間の性だろうね。