知性を測る

 長文日記を読んでて、ある人がある種の知性を持っていると計測することってのは、対人でチューリングテストを行うようなもんかもなーっと思った。チューリングテストってのはAIの知性の有無を判断するにはどうしたらいいかという論だ。対象物がAIか人間かはともかく、ある種の知性があるかを測ろうとする目的感はなにか通じるものがあるんじゃないか。

 面接で技術力を探る場合、やることはプログラムのブラックボックステストと似通っていて、ある種の問いに対して反応がどうなるかを見て判定するわけ。その問いの選択の仕方なんだけど、プログラムの場合同様に境界値テストみたいな感じのバグが潜みやすいところを選んでテストケースとすると比較的効率的にバグを発見することができる。*1

 近年の流行としては、プログラムのテストをプログラムにやらせるというのがあって、これは自動テストと呼ばれるのだけど、同一のテストを繰り返し行う場合にコストパフォーマンスに優れる。対人のブラックボックステストもまた、ターゲットとなる人物を変えて繰り返し行うわけだから自動テスト化するとよい感じ。

 対人チューリングテストを行う機械端末が現れる未来。なんともシュールだ。

*1:単純な暗記で回答できるような設問だとバグ検出はできない。コードゴルフみたいなやつの自動テストに対してこうしたインチキ回答法でクリアすることによってスコアを叩きだすというハックがある。もちろん、発覚次第スコア抹消。