無断リンク禁止派の人ってttp://ならいいの?
「俺は無断でリンクするけど、お前は俺にリンクするな」がダメなのはわかるよね。
無断リンク論は麻疹のようなものかもしれない - プログラマーの脳みそだからこその無断リンク禁止宣言なのでは。つまり、「(お前は無断リンク禁止を宣言してもよい。しなくてもよい。もしもお前がその宣言をしないなら、)俺は無断でリンクするけど、(俺は無断リンク禁止を宣言するから、事前の通告なしに)お前は俺にリンクするな」なら筋が通るわけです。
無断リンク禁止宣言サイトへの無断リンク行為とは
ふむふむ。なるほど。面白いアイデアだ。宣言によって対称性を確保しようという試みなんだね。「誰もが、相手がどのように宣言したかを確認したうえで、リンク拒否をしていないなら自由にリンクすることができる」というルールならどうか、というわけだ。
無断リンク禁止 = 無断言及禁止
ところで、引用元のエントリでは結論として以下のことを導いていた。
無断リンク禁止ってのは「俺はお前を批判するけど、お前は俺を批判するな!」ってのに繋がる
無断リンク論は麻疹のようなものかもしれない
実例がなかったのでイメージしにくかったのかもしれない。今一度、これがどういうことなのかを見てみよう。
- プログラマーの脳みそ
- http://d.hatena.ne.jp/Nagise/
- ttp://d.hatena.ne.jp/Nagise/
このうち、上の2つはHTMLのaタグによってリンクとなっている。3つめのものはURLをttp://とh抜きで記述することでaタグによるリンクにならないようになっている。
無断リンクが嫌だという人は、上記1〜3のうち、どれが嫌なのだろうか?1,2だけ嫌で、3なら全然OK!っていう人はいるのだろうか?
「わかりました、あなたのblogへの無断リンクは今後しません。代わりにURLをttp://形式で、リンクが張られないように表記することにします。」
そう言われて、納得できるのだろうか?無断リンク禁止派の人は冷静に考えてみよう。君たちが嫌がっているものは本当にリンクなのかを。リンクされないURLだったら構わないのかどうかを。
そう、リンクがされている/されていないなんてのは実はどうでもいいことなんだ。それは、ブラウザが1クリックで飛べるようにしてくれるか、してくれないかの差だ。ttp://形式をワンクリックで遷移できるようなプラグインもあるいはあるかもしれない。そうしたらますますリンクされている/されていないの差はなくなってしまう。
リンクする側としては、わざわざURLをコピペしないと遷移出来ないというのは読者に不便を強いるのだから嫌ではあるが、実は言及先リソースを明示するという点では困らない。
つまり、「無断リンク禁止!」って叫んでいるのは、自分が本来望む目的を正しく把握できていない。もっと正しく自分の主張を叫んだ方がいい。
「無断言及禁止!!!」
とね。