普通であることを求めた幼少期

そういえば、子供のころは「普通」になりたかった。自分が特別扱いされる居心地の悪さがなんとも言えず嫌だった。なにかやってくれるだろう的な期待はプレッシャーでしかなかった。

小学校時代の自分はいわゆる「浮きこぼれ」って奴で、親父の転勤で転校とかしたもんだから変に目立ってたみたい。中学時代は勉強をしないことを心がけて自分がガリ勉の優等生ではないということをしきりにアピールしていた。

高校時代は居心地の悪い学校を避けてゲームセンターに入り浸ったり、大学の図書館にもぐりこんでネットを徘徊したりしていた。学校はずいぶんサボった。卒業をするために出席日数を手帳でカウントしてぎりぎりまで計画的にサボった。

大学はなんか馴染めなくてさっさとやめてしまった。もともと東京に出ることを目的とした踏み台ぐらいに思っていたわけだし。どうにかIT業界に潜り込もうとしてたのが懐かしい。

中学時代からの学友に話を聞いて、どうにも自分は目立つ存在だったらしいと聞かされた。自分では自分のことなどわからないもんだなぁ。

今では人と違うことこそが自分の存在価値だと思っている。「普通」なんて役割は誰にでも出来るんだから普通の奴にやらせておけばいい。どんだけ普通から外れることができるか、今ではそんなことばかり考えている。