動的コンテンツの検索を阻むもの
Flashを検索しやすく――AdobeがGoogle、Yahoo!と提携 - ITmedia NEWS
Flashのような動的なコンテンツは静的なHTMLなどと比べて検索インデックスを作るのが難しい。たとえば、FlashでRPGのようなゲームを作ったとして、そのセリフが全部検索エンジンによって検索できたとしよう。
このとき、プログラムの内部に組み込まれたセリフは、実際にゲーム上では決して表示されないものかもしれない。しかし、検索エンジン側ではキーワードでひっかかるとする。この状態は、隠しテキストで全然関係のないキーワードでアクセスを呼び込もうとするSEOスパムのページとなんら変わらない状態である。
つまり、意図せずそのようなキーワードが検索エンジンに引っ掛かったのか、SEOスパム効果を狙ってFlash内にキーワードを埋めたのかが分からない。そして、HTMLならばその構造からスパムの常とう手段的なタグ構造などを探してフィルタリングするなどの検索エンジン側の対策もやりようがあるのだろうが、Flashのような動的コンテンツを解析するのは容易ではない。
私はHTMLによるWebというのはもはやユーザ要望を満たせないと思っているし、今後はHTMLに代わるなんらかのリッチクライアント技術へと変わっていくと思っているが*1、その際の障害となるのは、こうした検索のしにくさ、SEOスパムの除外のしにくさにあると思う。
