IT業界では派遣もそんなに捨てたもんではない

大体派遣の場合は会社間取引の金額の3割ぐらいを派遣会社に徴収される。それでも、短期でいろいろな開発現場を経験したいと言うならば、派遣会社というのは魅力だ。

大手派遣会社の場合だと、取引会社の偏りも少なく、いろんな会社のいろんな開発現場を体験できる。自分は3か月から半年程度の開発プロジェクトの山場だけを間に1〜2週間程度の休暇を挟みながら飛びまわっていた時期があった。

そこではいろんな会社、いろんな現場のいろんな仕事のやり方を体験することができる。仕事のやり方というのはひとところに留まっていると「そういうものだ」と思ってしまうものだが、違う企業文化を飛び回ると比較できて面白い。

その中にはいいやり方もあれば悪いやり方もある。自分の仕事術は、そう言う意味では良いものを見て真似、悪いものは他山の石としていいとこどりにしたというだけのことで、別にことさら独創性があるわけではない。

しかし、多様な現場を若いうちにおおく経験して、たくさんのサンプルを得たというのは派遣という仕事の仕方を利用したからこそ得られた代えがたい価値あるものである。プログラマとして3年ぐらい派遣で現場を飛び回ると言うのはよい下積みになるのではないか。

結局、特性を捉えて分かった上でうまく利用しよう、という話。